空港を拠点に、人やモノを日々運び続ける航空業界。キャビンアテンダント(CA)は花形職業として名高いですし、グランドスタッフ(GS)は空港の顔として活躍しています。では、もし自分が航空業界に就職したいと思ったら、どのような資格があれば有利になるのでしょうか? 資格取得のアドバイスとともにご紹介していきます。
CAとGSに学歴は無関係? JALやANA、航空会社の総合職の採用では大学卒業が条件?
航空業界に限らず、就職活動は学歴に左右されがちというイメージが根強いでしょうが、キャビンアテンダントとグランドスタッフの選考では学校名や学部は問われません。外資系の航空会社では学歴に関わらず、「〇歳以上ならエントリー可能」というケースがほとんどです。
しかし日系の航空会社では基本的に、下記のいずれかの卒業資格が必須となります。
●短期大学
●専門学校
●高等専門学校
●大学
●大学院
これらの卒業資格を持たずに応募できる航空会社もあるにはあるのですが、少数派です。こうした現状を踏まえ、皆さんによりたくさんの航空会社を受験していただくためにも、航空専門校のIAA(インターナショナルエアアカデミー)では、短期大学の卒業資格を取得できる制度を整えています。
それが可能なのは、IAAが愛知産業大学短期大学(国際コミュニケーション学科)の併修校だから。IAAのカリキュラムに沿って授業を受ければ、ただの専門学校卒ではなく、愛知産業大学短期大学の卒業資格(全日制)が手に入るのです。ちなみにIAAで2年間学んでみて、より本格的に勉強を続けたくなったら、大学に編入学することもできますよ。
なお、今回の記事は主にキャビンアテンダントとグランドスタッフの志望者向けにお届けしていますが、もしJAL(日本航空)やANA(全日本空輸)の総合職を狙う場合は、かなり事情が異なってきます。
総合職はJALだと業務企画職、ANAだとグローバルスタッフ職と呼ばれ、どちらも4年制大学または大学院の卒業資格がマストです。さらに技術職の場合は、文系ではなく理系学部を出ていなくてはなりません。ご参考までに覚えておいてくださいね。
航空業界に就職するには語学力が必要? TOEICや英検で求められる難易度は?
短期大学以上の卒業資格に加え、キャビンアテンダントとグランドスタッフの志望者が必ず取っておくべき資格は、ズバリTOEICです。会社によっては応募条件に盛り込まれていますし、そもそも飛行機や空港は外国人の利用も多いため、英語ができなかったら接客に困ってしまいますよね。
具体的にいいますと、キャビンアテンダントはTOEIC600点程度、グランドスタッフはTOEIC550点程度(または英検2級程度)が目安となります。TOEIC600点以上で最初の英語試験を免除してもらえる、ANAのキャビンアテンダント選考(※2023年度入社の新卒採用は見送り)のような例もありますので、英語の学習は決して軽視できません。
IAAではTOEIC対策はもちろん、生徒の皆さんが実践的な英語スキルを習得できるような教育を心がけています。英語面接対策や英会話のほか、「英語の発音とリズム」や「時事英語」、「ビジネス英語」や「トラベルイングリッシュ」といったカリキュラムを用意しており、熱い講師陣がレッスン。どんな場面でも通用する力を身につけていただけますよ。
また、英語以外に中国語や韓国語の授業もありますので、航空業界だけにとどまらない、グローバルな人材を育てられるのがIAAの強みです。そして、忘れてはいけないのが手話。これも立派な言語であり、耳が不自由な方とのコミュニケーションに欠かせません。IAAでは中国語検定、韓国語検定、手話技能検定などの取得もサポートしています。
英語系の他にはどんな資格があるとおすすめ? 今後の人生に役立つものも?
キャビンアテンダントとグランドスタッフは、言い換えればおもてなしのプロ。先述したような語学に長けているのは当然のこと、あらゆるアプローチでお客様を満足させてこその仕事です。
そこでIAAでは資格の取得を推奨しており、語学系の他には、次のようなものが生徒たちの人気を集めています。
魅力学能力検定
魅力学能力検定とは「魅力学六原則」「内面の法則」「ビジネスルール」「食事のマナー」「おもてなし」という五つの角度から、コミュニケーション能力や心の持ち方を採点するものです。IAAでは“人間力”の教育を重んじており、知識の偏差値が高い人よりも、マナーの偏差値が高い人こそが社会で活躍できると信じています。
≪参考:魅力学六原則≫
1. 魅力ある人とはどのような人か
2. 第一印象を好印象にする挨拶
3. 第一印象を好印象にする笑顔
4. TPOに合わせた身だしなみ
5. 人間関係を良くする言葉使い
6. 美しい立ち振る舞い
秘書技能検定
秘書技能検定では、社会人としての常識が問われます。表情、態度、振る舞い、言葉遣い、話し方……どうすれば相手に好印象を与えられるか、“人柄”のよさとは何かを深く考えるきっかけになるはずです。3級から1級まであり、準1級以上では筆記試験に加え面接試験も実施されますので、そのまま就職面接対策も兼ねられますね。
ビジネス能力検定ジョブパス
ビジネス能力検定ジョブパスはビジネスの知識や、問題の発見力・提案力・発信力などを試すものです。合格率(累計、2022年4月現在)は3級が82.8%、2級が71.3%、1級が36.8%と高め。よくも悪くもとっつきやすいといえますが、文部科学省が後援しているれっきとした検定ですから、チャレンジして履歴書に書いても損はありません。
サービス・ケア・アテンダント検定
高齢者や妊娠中の方、車椅子や白杖を使っている方をアテンドするには、ユニバーサルサービスの考え方が求められます。飛行機や空港のあらゆる利用者を想定し、いかにやさしく積極的に接客できるか。サービス・ケア・アテンダント検定では2日間の講義や実技、筆記試験を通し、スキルと意識の向上を図ります(IAAでも受講可能)。
――どの資格も航空業界のみならず、社会に出るうえで幅広く役立つことがおわかりいただけたでしょう。キャビンアテンダントやグランドスタッフとして就職したあと、仮にセカンドキャリア(転職)を検討するときが来ても、これらの資格はアピールポイントになります。航空業界を目指すのであれば、積極的にコツコツと資格取得に励んでください。
航空業界への就活はいつから始めても遅くない! 最初の一歩はIAAで!
航空業界は新型コロナウイルスの影響で苦境に陥ってしまいましたが、キャビンアテンダントもグランドスタッフも、まだまだ世の中に必要とされている仕事です。志望者は依然として多く、ただ漠然と対策しているだけでは、高倍率を突破することはできません。
しかし創立38周年のIAAであれば、皆さんのサポート体制は万全。通算5,935名(2022年3月31日現在)を航空業界合格へと導いてきたバツグンの指導力を、ご自身で確かめてみませんか? 本当に自分がキャビンアテンダントやグランドスタッフになれるのか不安だという方も、まずは少しだけ勇気を出して、IAAにご連絡してみてくださいね。