【2022~2023年版】グランドスタッフの将来性と課題……AI化やコロナの影響は? 求人は減る?

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空港の顔であるグランドスタッフ(GS)は、航空業界の志望者にとって、キャビンアテンダント(CA)と並んで人気の職種だといえます。しかし昨今の新型コロナウイルスの流行により、各航空会社の採用に影響が出てしまっているのも事実です。

また、日に日に技術が進歩していくにつれ、「いつかグランドスタッフの仕事はAIに奪われてしまうのでは……?」と不安に思っている人も少なくないでしょう。今回は、そんなグランドスタッフの将来性と課題について考えていきます。

 

コロナでグランドスタッフは狭き門に? JALやANAの就活スケジュールや採用動向は?

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2020年から猛威を振るい始めた新型コロナウイルスは、人々の生活様式を一変させ、あらゆる業界に深刻なダメージを与えました。

航空業界とて例外ではなく、外出の自粛や移動の制限により、飛行機の利用者数は激減。国内の二大航空会社の2021年3月期決算によれば、JAL(日本航空)は2,866億円、ANA(全日本空輸)の親会社であるANAホールディングスは4,046億円の赤字でした。両社にとって、過去最悪の業績だったことは言うまでもないでしょう。

経営が悪化すれば当然、人件費を削減しなければなりません。地方空港の一部はコロナ禍でも密かにグランドスタッフを募集していたにせよ、2022年度入社の新卒採用を例に挙げると、ANAホールディングスの募集人数は例年の約3,000人から約200人にまで大幅縮小。その約200人というのも、パイロットや障がい者枠など一部の職種に限られていました。

このように、航空業界の志望者にとっては逆風が吹いていましたが、幸いにも2023年度の採用からは状況が変わりつつあります。ANAは、キャビンアテンダントの採用こそ前年度に続いて見送ったものの、地上勤務の総合職であるグローバルスタッフ職とグランドスタッフは採用を再開

JALグループのJALスカイもグランドスタッフ300名程度の新卒採用をすることになっており、当時コロナ禍で応募できなかった2020年度と2021年度の大卒・院卒も対象です(4月27日がエントリーシートと適性検査の締め切り)。高倍率が予想される狭き門ではありますが、就職のチャンスが復活したのは何よりの吉報ですね。

コロナ禍が明けたあとの需要回復を見込み、航空業界はこの調子で採用活動を本格化していくでしょう。特に地方空港はグランドスタッフの募集を再開しているところが多く、航空専門校のIAA(インターナショナルエアアカデミー)では実際、2年生の約8割がグランドスタッフへの就職を決めています(2022年5月現在)。

なぜこんなに内定率が高いのかというと理由はシンプルで、ズバリ航空業界に就職したIAAの卒業生たちは評判がいいから。それが「新しいグランドスタッフを雇いたい」という各航空会社からの直接依頼につながり、IAAではよく学内推薦試験を行っているのです。航空業界への一種の王道ルートといえるのではないでしょうか。

 

グランドスタッフにしかできないことは? AIにはマネできない大変な仕事内容?

さて、ここでグランドスタッフの仕事内容を整理してみましょう。

●チェックイン業務:カウンターにて、お客様の航空券の発券や座席指定業務に対応
●出発案内の業務:ロビーや搭乗ゲートでのお客様案内
●到着便の業務:お客様への乗り継ぎ案内や、お手伝いが必要なお客様のアテンド
●ラウンジ業務:お客様がご搭乗されるまで利用できるラウンジで、上質な時間が過ごせるようアテンド

いずれも飛行機を滞りなく運行させるために大切な業務ですが、AIの発達や、これまた新型コロナウイルスの影響により、空港では非接触化や自動化が進んでいます。例えば、2次元バーコードによりお客様自身でチェックインするeチケットが普及しつつあるように、グランドスタッフの出番が以前に比べ減ってきていることは否定できません。

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とはいえ、お客様のなかには機械の操作が不得意な方もいらっしゃいますし、お客様が出発時刻や搭乗口を間違えてしまうなどのイレギュラーな事態も起こり得ますよね。そういったときに的確で素早い対応ができるのは、やはり機械ではなく生身の人間。グランドスタッフという仕事の将来性が、完全に消えてしまうことはないといえるでしょう。

最新技術を活用して業務の効率化を図りつつ、人間による対面サービスの質を高めていくのが、今後の航空業界の課題です。そこでIAAでは、「能力の偏差値ではなくマナーの偏差値を上げること」に力を入れています。

IAAが独自に実施している「魅力学」は、生徒の皆さんの内面と外面を磨き、グランドスタッフに要求される「おもてなしの心」や「感謝の心」を身につけていただくもの。挨拶、笑顔、言葉づかい、身だしなみ、態度といった観点から、人間力とマナーを徹底的に教育していきます。これはもちろん、採用選考における面接対策にもなりますよ。

≪参考:魅力学六原則≫
1. 魅力ある人とはどのような人か
2. 第一印象を好印象にする挨拶
3. 第一印象を好印象にする笑顔
4. TPOに合わせた身だしなみ
5. 人間関係を良くする言葉使い
6. 美しい立ち振る舞い

他には「秘書技能検定」や「ケアサービスマナー検定」などの資格取得もサポートしており、航空業界だけでなく、社会で広く通用する人材を輩出できるのがIAAの特徴です。皆さんがグランドスタッフとして働くなかで、もしいつかセカンドキャリアを考えるようになったときは、IAAでの学びと経験が大きなヒントになることでしょう。

 

グランドスタッフを目指すなら外国語などの対策もバッチリなIAAで!

オープンキャンパスイメージ

IAAでは当然、グランドスタッフとしてお客様とスムーズにコミュニケーションを取るための指導にも抜かりありません。英語やTOEIC対策のほか、中国語と韓国語、そして手話のレッスンもご用意。各業界から集まったプロフェッショナルな講師たちが、皆さんのことをグローバルやバリアフリーの視点を持った人材にしっかりと育て上げます。

そんなIAAは創立38周年を迎えており、2022年3月31日時点で、通算5,935名を航空業界に合格させてきました。新型コロナウイルスという逆境にもめげずにグランドスタッフを志す皆さんはきっと、IAAのOB・OGたちに続くことができるポテンシャルの持ち主ですし、晴れて就職したあとも、AIに簡単に取って代わられてしまうことはないはずです。

IAAでは、来校型&オンラインという二つの形でオープンキャンパスを開催しています。学生の方や社会人の方だけでなく、保護者の方や先生方も対象ですので、どんな校風なのか少しでも気になっているようでしたら、ぜひ参加してみてください。学生寮や学生マンションも完備しているため、遠方からの入学も大歓迎です。まずは一度、お問い合わせいただけることをお待ちしております。