空港のグランドスタッフになるには英語できないと無理? 実際の接客英語やアナウンスの例文5選!

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空港は日本のみならず、海外との窓口になっているだけあって、日々さまざまな言語が飛び交っています。外国人のお客様が相手でも戸惑うことなく、英語を使いこなしてスマートに案内しているグランドスタッフ(GS)の姿を見て、「自分もあんな風になりたい!」と憧れを抱く方もいらっしゃるでしょう。

とはいえ、どれくらいの英語力が業務上で必要になるのかを知らないと、自分は本当にグランドスタッフを目指せるのか不安になってしまいますよね。そこで今回は、グランドスタッフの仕事内容や適性をご紹介しつつ、実際に使用されている接客英語やアナウンスを取り上げてみます。

 

グランドスタッフの仕事内容や必須なスキル、資格は? 採用時に出身大学や身長は不問?

飛行機内での保安業務とお客様へのサービス業務を行うキャビンアテンダント(CA)に対し、グランドスタッフは、次に挙げるような空港内での業務がメインです。

●チェックイン業務:カウンターにて、お客様の航空券の発券や座席指定業務に対応
●出発案内の業務:ロビーや搭乗ゲートでのお客様案内
●到着便の業務:お客様への乗り継ぎ案内や、お手伝いが必要なお客様のアテンド
●ラウンジ業務:お客様がご搭乗されるまで利用できるラウンジで、上質な時間が過ごせるようアテンド

CAイメージ

英語ができるかどうか以前に、いずれもお客様とのコミュニケーション能力が不可欠だとわかりますね。グランドスタッフ志望者は、「秘書技能検定」や「ケアサービスマナー検定」といった資格の勉強・取得を通し、接客や就職面接に役立つマナーを前もって身につけておくといいでしょう。

資格といえば、日系の航空会社の場合、短期大学以上の卒業資格を要求されるケースが大半を占めます。ただ、専門学校のなかには短期大学との併修制度を設けており、専門校と短期大学の卒業資格を同時に取得できるところもあるのです。皆さんが今サイトをご覧になっている、航空専門校のインターナショナルエアアカデミー(IAA)もその一つですよ。

なお、短期大学以上の卒業資格さえあれば、どこの学校の出身かは無関係です。意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、身長もグランドスタッフの選考には影響しません。

 

グランドスタッフの英語力やTOEICのレベルは? こんなとき、どう英語で説明する?

航空会社によってはグランドスタッフの応募条件にTOEIC550点以上、または英検2級を課しているところがあり、これがグランドスタッフに求められる英語力の指標だといえます。

もっとも、現場でよく使う英語のフレーズは、単語や文法自体はさほど複雑ではありません。グランドスタッフの仕事を身近に感じていただくためにも、実例を5つ見ていきましょう。

 

①May I see your passport, please?(パスポートを拝見できますか?)

チェックイン業務はお客様に「Hello.」と軽い挨拶をしたあと、このフレーズから始まります。相手に許可を求め、なおかつ丁寧なニュアンスを含んでいる「May I~?」という表現は、中学校の学習範囲ですね。

パスポートイメージ

②Would you like a window seat or an aisle seat?(窓際のお席と通路側のお席、どちらがよろしいですか?)

座席指定業務では、「Do you want~?」よりも丁寧な「Would you like~?」でお客様の希望をうかがいます。通路側を意味する「aisle」は英検準2級レベルの単語で、あまり馴染みがないかもしれませんが、航空業界を志すなら今のうちに覚えておいてください。

 

③Are you carrying any firearms or flammable materials?(銃火器や可燃物はお持ちでしょうか?)

チェックイン時には、お客様が危険物を持ち込まないか手荷物を確認しなければなりません。「firearms」は英検1級レベルの単語ではあるものの、「fire」(火)と「arms」(武器)に分解して考えれば、ピストルなどの銃火器のことだと想像できるのではないでしょうか。

 

④This is the pre-boarding announcement for XYZ Airlines flight 123 to Kuala Lumpur.(こちらはXYZ航空クアラルンプール行き123便の優先搭乗案内でございます。)

ビジネスクラスやお子様連れのお客様に向けた、優先搭乗(pre-boarding)のアナウンスです。日本語の「アナウンス」は名詞として定着していますが、英語では「announce」(動詞)と「announcement」(名詞)で異なっている点を意識できるといいでしょう。

 

⑤The flight has been cancelled due to bad weather.(フライトは悪天候のためキャンセルになりました。)

「has been 過去分詞」という現在完了形の受動態と、「due to」という原因や理由を表すイディオム(慣用句)が出てきます。かつて学校で習った英語を復習し、組み合わせるトレーニングを積めば、グランドスタッフの仕事でも立派に通用するということです。

 

――いかがでしたか? 働いていくなかでは当然、イレギュラーな事態が起こることもありますし、お客様に英語でどう説明したらいいのか困ってしまう場面も出てくるかもしれません。そういうときは落ち着いてハッキリと話すよう心がけたり、思い切って同僚の助けを借りたりと、臨機応変に対応できたらいいですね。

 

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オープンキャンパスイメージ

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